新しい交通手段として注目されるライドシェア。福島県二本松市の「昭和タクシー」が、1月17日から福島県内で初めて日本版ライドシェアの事業を開始した。
利用料金はタクシーと変わらないが、違う点がある。
使用する車両は会社所有のいわゆる「白ナンバー」で、利用時間は平日の午前7時から午後3時までに限られている。
その理由は、この時間帯は通院や買い物などを目的にした高齢者の利用が集中し、タクシー不足の傾向にあるため、「2種免許」を必要としない「白ナンバー」の車両を混雑する時間帯に1台運行させることで、課題解決につなげる狙いがある。
ドライバーは、普段会社の介護事業部で介護福祉士として働く高野陽子さん。最初の利用者として、二本松市の三保恵一市長を市役所に送った。
昭和タクシー株式会社の安斎文彦社長は「まったくの一般の方を雇用して日本版ライドシェアをやっていくというのには、まだまだ私にも不安がある。ドライバーは高齢者と向き合って働いてきた人なので、その点はいい結果を出してくれるだろうと思っている」と話した。
***日本版ライドシェアとは***
日本では2024年4月から始まった仕組みで、一般ドライバーが有償で運送サービスを行うことができるというもの。
海外のライドシェアとは異なり、国土交通省から営業を許可されたタクシー事業者が運行管理する。
ドライバーは自動車運転免許取得後1年以上経過している一般ドライバーで、車両は自家用車(白ナンバー)を使う。
全国では・インバウンド需要などで車両不足が深刻な地域であったり・タクシーがつかまりにくい金曜日や土曜日の深夜などに使われている。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。